確認を繰り返すあまり
仕事が進まなくなったBさん
機械の製造の仕事をする中で、ミスがきっかけで確認を繰り返すようになったケースです。
ミスは大きなものではなく、製品に問題はありませんでした。
しかしミス以降、「正確に作業できているか」「部品のズレはないか」など、決められた以上の確認をするようになりました。
当初は「元々の几帳面な性格から来るものだろう」と上司も捉えていましたが、段々と確認の時間や回数が増えるにつれて職場全体に影響が出るようになってしまい、来談に繋がりました。
面談でBさんは「頭ではそんなに確認をしなくていいと分かっているけど、どうしても気になってやってしまう」「一旦は気が楽になるけど、しばらくして気になって繰り返してしまう」「職場の皆に迷惑をかけて申し訳ない。退職した方がいいのでは…と考えて毎日が辛い」とお話をして下さいました。
仕事の内容上、確認0というわけにもいきません。そこで最終的に目標を「必要な回数だけ確認をして、元のスピードで仕事ができるようにする」とし、徐々に確認の回数や時間を減らす方法を取りました。
取り組みの当初は「本当に大丈夫か気になってしまう」「決めた回数の確認をしたら次の作業へ…と意識しているが後ろ髪を引かれる感じ」と訴えておられたものの、確認の回数や時間が減るにつれて、「意外に大丈夫」「このまま目標までいけそう」と、変化を実感し、前向きな報告が聞かれるようになりました。
最終的には以前の状態に戻り、無事お仕事を継続することができました。
このように確認に関するご相談は多く、鍵、火の元、コンセント、不審者が部屋にいないか、車で人をひいたのではないかなど、様々な内容で確認を繰り返すケースがあります。
- ※個人が特定されないように内容の一部を修正、および具体的な表記を省略しています。